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「存在意義」を追求する。「哲学」の基本
さて、人文科学系等の学問から、まず始めに紹介するのは、恐らく多くの人にとって最もブラックボックスな学問でありましょう「哲学」です。哲学はその名こそ良く耳にするものの、その実でそれがいったいどんな学問であるのか、非常にあいまいで理解が難しい部門でもあります。そもそも哲学とは何なのか?それは、人間にとっての「存在意義」「存在理由」を追求するものです。「何のために生きるのか?」「人はどうして生まれたのか?」それらの答えにできるだけ近づこうとするのが、この哲学の目的です。ある意味では、真理を追求しているとも言えるかもしれません。ここでは、そんな哲学を学んでいく上で、是非知っておきたい基礎的な知識について幾つか紹介したいと思います。まずは「功利主義」これはイギリスの法学者ベンサムによって唱えられたもので、社会の原理を「最大多数の最大幸福」と定義したものです。幸福というのは主観的なものではなく、客観的なものにあると位置づけたこの理論は、資本主義によって貨幣によって価値が表される時代を予言していたのかもしれません。そして二つ目、「合理主義」です。合理主義とは即ちその文字通り、合理性を重視した社会の形成を目指したもので、個別性や遇理性を可能な限り排除することを良しとしたものです。一つの法則を普遍とし、その元で統治される世界を重視するのがこれにあたります。次は「還元主義」20世紀の哲学者ラッセルがこの還元主義者として最も有名で、すべての命題は一つの文章に還元出来るとしました。実際にはそれほど過激ではないにしろ、様々な諸現象は、単一的なものによって説明できるとするのが、この還元主義です。さらには「実証主義」というものもあります。これはフランスの哲学者オーギュスト・コントによって提唱されたもので、抽象的な形而上学ではなく、事実によって得られた知識によって社会の知的統一が果たされるとしました。近代における哲学の発展に大きな力を与えたと言われています。そして「実存主義」これは比較的新しい思想で、第二次世界大戦後に主流となりました。自己の外に自己を投げかける事によって、未来へ向けて、現在を乗り越えていくことを実存といい、それを重視するべきだとするのがこの実存主義です。主義としては最後に「構造主義」があります。これはフランスの言語学者ソシュールによって提唱されたもので、我々人間はそもそもそれほど重要なものではなく、世界の中で見れば歴史の一部でしか無い。構造の一部にしか過ぎないのだ、という主張をしていくものになります。他にも、哲学には様々な基礎がありますので、それについても紹介しましょう。これはよく聞く言葉でもあるかもしれません。「神は死んだ」とは、ドイツの哲学者ニーチェの言で、『ツァラトゥストラはかく語りき』という書物に登場する一節です。キリスト教文化によって支配され、思想文化が統制された状況を打破するために、神は死んだと宣言したのです。実際に、この神の死宣言以降の哲学は、ほぼ全てがこの「神の死」をスタート地点として考えだされました。さて、これらの基礎によって構成される哲学、その起源・発展・現在の姿について、より詳しく見ていきましょう。
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