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「神」に迫る学問
さて、人文科学の中から次に紹介するのは、宗教学です。宗教とは、世界中の多くの国に根付いた文化の一つで、主に「神」の存在について信仰し、信仰心によって人々のこころの支えとなることがその主要な働きとして知られています。しかしながら、宗教には様々な面があります。必ずしもそういったプラスの面だけではなく、場合によっては異教を敵とみなし、排他的に自分の宗教を崇拝する場合もあります。そういった時には宗教の軋轢によって紛争に発展することも少なくはありません。最近で言えば、イラク戦争がソレに当たるでしょう。キリスト教国家であるアメリカと、イスラム教国家であるイラン・イラクの宗教イデオロギーの対立が拡大したものであると言えるでしょう。そういった、利害が表裏一体となった宗教について、その存在意義を追求していくのが「宗教学」という学問になります。宗教学は主に、「神がいるのかどうか」ということを議論するのではなく、「宗教の本質とは何か」ということを追い求めることになります。ある意味では、宗教自体の本質には逆行することになるかもしれません。そんな宗教学において、重要と成る基本部分について幾つか紹介していきたいと思います。まず1つ目は、「受胎告知」です。これはキリスト教にある聖母マリアが、処女であるにもかかわらず天使たちの告知によって神の子を解任したという逸話なのですが、その誕生にはある経緯がありました。キリスト教はもともと、ユダヤ教という宗教から発展したものです。ユダヤ教とは、「ヤハウェ」という「父なる神」を中心とした男権主義的な宗教でありました。そのため、キリスト教も男権主義的なものであったのですが、それには一つ問題がありました。それは、地中海地方への布教です。地中海地方には古くから農耕の女神による「女権主義」の信仰が根付いていたため、男権主義のキリスト教はなじまなかったのです。そこで、これらの地方に布教するために生み出されたのが、「夫を持たない聖女」であり、そのために生み出されたのが、処女懐妊をした聖母マリアであった、というのが宗教学的な見地です。次に紹介するのは、「三位一体論」です。これは、初期のキリスト教が様座名無しそうを多くの領域において持っていたものが、段々と宗教会議を経て教義の一本化を図り、その経過によって多くの考え方が「異端」として処理され、排除されました。そこで生み出されたのが、「父なる天上の神(ヤハウェ)」と「聖霊」と「イエス・キリスト」の三者が、三者にして一つの存在であるという奇妙な理論が出来上がったのです。これに則ると、新約聖書のイエスの死の部分が「我が神よ、何故私を見捨てるか」という言葉であるため、自分に語りかけていることになって成立しない、というのが宗教学的な論点になっているようです。そしてここで最後に紹介するのは、「ヒエロファニー」です。ヒエロファニーとは、日本語で表記すれば聖性顕現となります。これは、エリアーデの低減した観念であり、聖と俗という二歳の概念は、本質的には一元的であり、祭儀や宗教儀礼の中では、日常的な存在が聖性や神性を帯びるのだという考え方です。主に宗教の中でも、民俗的な物にたいして良く言われる概念となっています。さて、これらのような要素を含んだ宗教学、その起源・発展・現代の姿についても、より詳しく見ていきたいと思います。
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