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温故知新の精神に帰って

さて、人文科学系の学問として次に紹介するのは、歴史学です。歴史学はその名の通り、人類の歩んできた足跡を辿り、その事跡を辿ることで、今の文明がどのように成り立っているのかを研究する学問になります。日本においては、義務教育中から「日本史」「世界史」という2つの観点から学ばれるものですが、突き詰めれば非常に奥が深く、一生をかけてもその全てを知ることはできません。歴史上のことは、何といっても、その時代に生きていないので、「間違いない」と断定することができません。あくまで、残された書物の記述を統合し、多元的な視点から最も「こうであっただろう」という答えを見つけ出すことになります。例えば、ここ最近の歴史であっても、大きくその意見が分かれているものもあります。一つ例を挙げるのならば、従軍慰安婦の問題です。韓国側や、日本の中でも左翼と呼ばれる人達は、日本軍によって慰安婦を強要され、非常に精神的に辛い思いをしたと述べている人もいますし、逆の立場の人達は「あくまで自分から志願したものだった」として、精神的苦痛を訴えるのは筋違いであるとしています。その事実関係は、断定する事はできません。書物から判断していくしか無いのです。ちなみにこの問題は確たる証拠がなく、強制派が提示する証拠は「当人の証言」だけで、それを証拠として扱うことが出来るのかという点に非常に疑問があります。逆側の証拠として挙げるのは「軍の命令書が存在しない」ということで、命令書なしで行われる作戦はなかったため、無いとするというものです。どちらが正しいのか、それを知る手段は、ありません。全てを知る人はいないのですから。だいぶ話題が飛んでしまいましたが、ここからは歴史学の中でも、重要となる基本的なことについて紹介したいと思います。まずは『歴史』です。これは、古代ギリシア陣であるヘロドトスによって記された、世界最初の歴史書であり、ペルシア戦争についての歴史が書かれています。ペルシアがオリエントを統一し、大帝国へと進化していく様子を描き、その後クセルクセスによるギリシア遠征と、その失敗について描かれています。この歴史書はヘロドトスが西洋の各地を旅した上で得た様々な知識によってかかれており、戦争だけではなく、その場所場所の文化を学び、神話などを用いた物語調で描かれています。次は「従属理論」についてです。従属理論とは、ギュンターフランクによって唱えられた理論で、今日の世界のシステムは、資本主義的な国際分業体制の中にあり、全世界を包み込む歴史的過程に過ぎないというものです。世界を一つのシステムとして捉えており、世界のシステムを変革するためには世界全体が動く必要があるということを述べたものです。そして次は「アナール学派」についてです。どうにもすこしばかり口にしにくい単語ではありますが、要するに年報学派とも呼ばれ、「社会経済史年報」という書物によった歴史家達を包括して高呼びます。これは、書かれた記録の解釈よりも、過去の残存物による考古学手法によって社会を再構成しようというもので、それまでの歴史学に対して非常に大きな衝撃を与えました。さて、これらの要素によって構成される歴史学、その起源・発展・現代の姿をより詳しく見ていきましょう。

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