構造主義的言語学の始まり
比較言語学により、より一層の発展を遂げた言語学は、現代にいたってある一人の言語学者によって大きな展開を見せます。その人は、哲学の方にも登場したソシュールという言語学者です。ソシュールは、言語を「共時的」と「通時的」という2つの要素に分けて研究することを主張しました。共時的な言語とは、ある一時代の言語について取り扱い、その時代の有り様を捉えるもので、通時的な言語とは、その発展を取り扱うものです。前者は言語の組織的体系を、後者は言語の本質的役割をより追求していく学問であるということができます。これらの2つを、別のものとして取り扱うことが必要とされているのかもしれません。